Google スプレッドシートで特定の列から、指定した単語の行を効率的に削除する方法をご紹介します。
今回は、
・フィルタ機能を利用する方法
・Google Apps Script(GAS)を利用する方法
の2種類ご紹介します!
フィルタを使って行を削除する方法
まず、Google スプレッドシートのフィルタ機能を使った方法からご説明します。
フィルター機能は手軽に使えるので、スクリプトに慣れていない方にもおすすめです。
1.削除したい単語が含まれる列を選択
まず、削除対象の単語が記載された列(例:B列)を左クリックします。
2.フィルタを有効にする
次に、メニューバーの「データ」を左クリックし、「フィルタを作成」を選択します。
これで、列にフィルタ機能が適用されます。
3.フィルタアイコンをクリック
指定した列の一番上のセルに表示されている下向き三角形のフィルタアイコンを左クリックします。
これで、この列のフィルタメニューが開きます。
4.フィルタのクリア
フィルタメニューが表示されたら、「クリア」を左クリックして全てのフィルタの選択を外します。
「クリア」をクリックしたら、全ての単語の左側からチェックが外れているを確認します。
5.検索ボックスに単語を入力
削除したい単語(例:「dog」)をフィルタの検索ボックスに入力し、検索結果に表示された削除したい単語を左クリックします。
そして、フィルターメニューのOKボタンを左クリックします。
すると、削除したい単語を含む行のみが表示されるようになります。
6.削除したい行を選択
Shiftキーを押しながら、削除したい単語を含む行番号を左クリックします。
今回は3行目と51行目を選択します。
7.行を削除
削除したい行を選択した状態で、左クリックして「選択した行を削除」を選択して、選択した行を削除します。
8.フィルタをリセット
フィルタアイコンを左クリックします。
そして、「すべて選択」を左クリックし、OKボタンを左クリックします。
9.削除確認
指定の列から指定した単語を含む行をスプレッドシートから削除できていることを確認します。
以上の手順で、スプレッドシートの指定した単語を含む行をフィルタを使用して削除できます。
Google Apps Script(GAS)を使って行を削除する方法
次に、GAS(Google Apps Script)を使った方法です。
スクリプトを使用すると、行の削除を自動化することができます。
1.Apps Scriptを開く
メニューバーの「拡張機能」を左クリックし、「Apps Script」を選択します。
これで、次の画像のようにGoogle Apps Scriptが別タブで開きます。
2.スクリプトを入力
エディタに以下のコードを貼り付けます。
function myFunction() {
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
var lastRow = sheet.getLastRow();
var column = sheet.getRange("B:B");
var values = column.getValues();
for (var i = lastRow; i >= 1; i--) {
if (values[i - 1][0] === "dog") {
sheet.deleteRow(i);
}
}
}
SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet()
は、現在アクティブなスプレッドシートのシートオブジェクトを取得するメソッドです。
getLastRow()
は、シート上で最後の行のインデックスを返すメソッドです。
getRange()
は、スプレッドシート上の特定の範囲を取得するメソッドです。今回はB列を指定したいため、引数としてB列全体を指定する「B:B」をgetRange("B:B")
のように与えています。
getValues()
は、指定された範囲内のセルの値を2次元配列として取得するメソッドです。行と列のインデックスを指定することで、各セルの値を取得することができます。
3.スクリプトを保存
Ctrlキーを押しながらSキーを押す、もしくは「プロジェクトを保存」マークを左クリックして
プロジェクトを保存します。
4.スクリプトを実行
「実行」を左クリックし、スクリプトを実行します。
初めてスクリプトを実行する際には、スクリプトに対する権限の承認が求められる場合がありますので、承認してください。
5.スプレッドシートに反映
スプレッドシートのタブに移動すると、指定した単語を含む行が削除されています。
以上の手順で、スプレッドシートの指定した単語を含む行をGASを使用して削除できます。
注意点
スプレッドシートから行を削除する際は、誤って重要なデータを消してしまわないよう、事前にバックアップを取っておくこと大切です。
特に大規模なデータ削除を行う場合は、バックアップを作成することをお勧めします。
バックアップは、Google Apps Script (GAS) を使用して、スプレッドシートの自動バックアップを設定することで簡単に行うことができます。
自動バックアップの方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
Google スプレッドシートで特定の単語を含む行を削除する方法には、手軽に使えるフィルタ機能と、自動化に便利なGASを活用する方法の2つがあります。
- フィルタ機能はすぐに操作でき、短時間で目的の行を削除できるのがメリット。
- GASを使うと、繰り返し行う作業を自動化でき、手作業を減らすことが可能です。
状況に応じて、2つ方法を使い分けてスプレッドシートの管理を効率化していきましょう!
Google Apps Script(GAS)で特定の文字を含む行の一括削除の自動化に興味がある方は、ぜひこちらもご覧ください!
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